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【ここ1年のBeatmaniaIIDX生活を振り返る(前編)】弐寺を再開してから皆伝に受かるまで

本当にお久しぶりです。かすとるです。最近は大学院で研究に明け暮れつつメトロイドスプラトゥーンチェンソーマンにハマってます。
前回の記事から1年半も経ってしまいました…。いやはや。

今回は、2回に分けて音楽ゲーム"Beatmania IIDX"について書こうと思います。今回が前編です。
テーマは、、、










皆伝合格





というわけで、今回は皆伝合格体験記です。つまり、いつも通り自分語りしていきます。
途中で、いわゆる低速対策についても触れます。もしかしたら参考になるかも?


最初に、自分の弐寺来歴をざっくり振り返っておきます。

2018年3月 :弐寺を始める
2019年10月:中伝合格
2020年3月 :流行り病の影響とかでゲーセン通いをやめる
2020年8月 :BMSをほそぼそと続けていたけどモチベが消える
~~空白の1年~~
2021年9月 :BMSを再開
2021年12月:GENOSIDE 2018 発狂四段合格
2022年3月 :約2年ぶりのゲーセン。様子を見ながらほそぼそと地力上げ。
2023年2月3日:皆伝合格

つまり、中伝まではスムーズに上達したものの、コロナでゲーセンに行けなくなり、(その他色んな理由が積み重なり、)モチベもなくなってうだうだしてたら2年くらい経って、状況が良くなってきてから再開して1年くらいでやっと皆伝受かりましたという感じです(いや受かってから2か月も経って今更記事書いとるんか…)。

振り返ると色んなことがありました。五段に癖がついて六段に飛んだり、十段に酷い癖がついて、やっと十段受かった次のクレで中伝受かったり…。ここではこれくらいにしておきます。



さて、ここからは弐寺を再開した2022年3月以降のお話です。
そもそも自分が弐寺をやり始めたのは、単にコロナの状況が改善しつつあったからというだけではなく、コロナ前に達成しきれなかった目標があったからです。それは、、、

1.天空の夜明け SPA ハードクリア
2.SP皆伝合格
3.perditus†paradisus SPA ハードクリア

この3つです。
1つ目は、単純に曲が好きだから。2つ目は、まあいいですね。
3つ目は、僕が弐寺を始めたきっかけの曲が正にperditus†paradisusだったからです。詳しい話は後編でします。

とにかくこの3つは達成しないといつか後悔するだろうなと思い、ゲーセンに行ける心理的な余裕も出てきたことも相まって、再び自分の弐寺モチベに火がつきました。

とはいえ、再開当時の僕は春から大学院修士1年の大学生です。修士では学部の頃とは異なり、おちおち遊んでいられないのも事実。修士2年は絶対遊ぶ暇がないので、とにかく最小効率で1年以内に達成しなければならない状況でした。

こうして、BMSを触っていたとはいえ2年ぶりに筐体を触るところから始めて、1年以内に皆伝とハード地力S曲を討伐するという過酷な挑戦が始まりました…。

~1ST STAGE~ 天空ハード

1つ目の目標は、比較的すぐに達成できました。再開からおよそ1ヶ月のことでした。

天空ハード!曲がとにかく良いんですよね…。しゅき…。

再開前にBMSをやっていたこともあり、基礎的な鍵盤力はついてました。とはいっても横に広い乱打は筐体でやると疲れるし、序盤の発狂は単にBMSをやるだけではなかなか対処できず…。やっぱり弐寺をやらないと弐寺は上手くならないですね。ちなみに、弐寺を再開してからはBMSの頻度はかなり下がり、皆伝に受かる3ヶ月前にはほぼ引退してます。

これ以降も快進撃は続き、イージーゲージでは地力S帯の曲(黒ペンやコンフィ)あたりに、ハードゲージでは地力A+~S(お菓子の王国、GO OVER、煉獄のエルフェリア)にランプがつき始め、順調に地力が伸びていきました。

皿曲もそこそこ順調に上達していて、6月には灼熱やPlan8にイージーランプが点灯し、段位ゲージで灼熱落ちすることは全く無くなりました。ちなみに自分に合っていた灼熱対策は、
1.textage様のページで譜面を白黒印刷
2.連皿に"押し"で入るか"引き"で入るかをペンで書き込みながら確認
3.曲を聴きながら、書き込み済みの譜面を見て手を動かしてみる
でした。座学大事。

~2ND STAGE~ 冥の低速vs.僕

8月に入ると学会やら実習やらで忙しくなり、9月下旬まで殆どゲーセンに行けませんでした。そこからまたリハビリ。7月以前の地力を上回ったのが11月くらい。その辺りから本格的に冥対策を始めました。

初めはとにかく冥の乱ノックをしてたわけですが…とにかく低速が見えない

低速に入った瞬間ゲージが一瞬で削られていきます。当時は何度もやっていれば低速慣れするだろうと甘く考えていましたが、一向に押せるようにはならず。実際に皆伝受験をしても、BPM100から既にゲージがゴリゴリ削られ、150辺りで閉店するのを繰り返しました。

このままだと乱をかけていても癖がつきそうなので、一度対策を練ることに。

最初に試したことは、"SUDを上げる"ことでした。
自分はいわゆる"ガン下げ"の設定(白数字500以上、緑数字265程度)でした。この設定では低速時にノーツが詰まり過ぎてしまい、認識が難しくなります。そこで、SUDを上げることで低速時のノーツ間隔を広くすればよいのでは、というのが1つ目の対策案でした。

しかし、上記の目的のためには白数字を100以上も下げなければならず、実際にSUDを上げてみると、譜面は見えないわ目は疲れるわ目線も定まらない。何より、辛いばかりで何も楽しくない。別に僕はこんなことをするために弐寺を再開したわけじゃないんだ…、ということでこの案は1週間くらいで没になりました。

その一方、この時期にあることに気が付きます。自分はデフォルトの判定文字を使っていたのですが、低速時を振り返ると、判定文字で2-6鍵が完全に隠れており、そこだけ認識が間に合っていなかったのです。つまり、低速時の目線が判定文字の位置と重なってしまい、判定文字でノーツで隠れてしまうことが、低速ができない真の原因でした。

そこで、判定文字を思い切ってデフォルトからスマートに変更してみたところ、面白いくらい低速が見えるように。思い切って正規皆伝を受験してみた結果…

ブインブインで落ちた…。とはいえ判定文字を変えただけでBPM160-180地帯を通過できるようになったのはかなり大きな進展でした。(ちなみに直後に鏡で受けたら卑弥呼の二重階段で落ちました…)

つまり、判定文字を細くすることで、低速時にノーツが判定文字と被ってもある程度視認可能になる、ということでした。今までなんで気づかなかったんだ…。

ちなみにですが、判定文字が細すぎると今度は目線の固定が難しくなります。目線維持の指標にしやすい程度に存在感があり、かつ十分細い判定文字を選ぶのが良いと思います。色々試してみるのがいいかもですね。自分の場合はAbyssに落ち着きました。

というわけで、SUD/LIFT、緑数字周りだけでなく、判定文字などにも注目して、今一度環境設定が適切か(この場合は低速も対応可能な環境になっているか)を吟味してみるのも大事なのだなと気づかされました。(もちろん、個人差はめっちゃあると思うので、あくまでも個人的な意見です)

ここまでくると、残る課題は、如何にBPM100-140でゲージを維持or回復し、BPM160-180をごまかすかに尽きます。そこで自分がやったのは、

1.緑数字2倍でEDEN(A) RANDOM (BPM100地帯対策)
2.緑数字1.4倍でHarmony and Lovely(A) S-RANDOM (BPM140地帯対策)
3.緑数字1.25倍でquasar(A) S-RANDOM (BPM160地帯対策)

でした。EDENとかハモラブS乱は他の皆伝対策サイトでもよく聞きますよね。

この際に私が意識したことは、目線の位置です。冥の低速地帯は徐々に加速していくので、それに合わせて目線を上げていく必要があります。その際、それぞれのBPM帯でどこに目線を合わせればよいのかを把握することで、目線の移動が楽になるはずです。こういった指標をあらかじめ作っておくと、目線がずれた際の修正がスムーズになります。特に本番では脳内がパニックになるので、自分なりの目安をもっておくことが重要だと個人的に思います。これに加え、S乱は縦連が降ってきやすいので、低速時に意識的に横認識をする練習にもなります。

これらの対策のおかげで、冥の低速は大分掴めてきました。私は元々低速がずっと苦手で、POSESSIONや聖人の塔とかも皿チョンしないと全く押せないくらいでした。しかし、特に判定文字を変えたことで一気に苦手意識が薄れていきました。一度こういった手ごたえを掴めると精神的にも上向きになるので、成功体験はやはり大切だなと思います。実際この時期は一気に皆伝合格へ近づけたというやりがいと高揚感があり、弐寺がいつも以上に楽しかったです。ちょっとした全能感もありました(これは流石に行き過ぎですが)。

~FINAL STAGE~ ついにその瞬間が…

低速のコツが掴かめた頃、既にFeel the Beat†やコンフィにハードランプがついていました。卑弥呼にもイージーランプが点灯。鍵盤力もS帯適正になりつつあり、皆伝フラグが立ち始めました。

そして、来る2023年2月3日、友人と一緒にゲームセンターへ向かいました。
お菓子の王国や黒ペンで高速譜面に慣らし、1クレジット分だけ低速練習。いざ皆伝受験へ。オプションは正規。そして、、、










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????????
BPM140までゲージを維持し、補正でブインまで耐える、あまりにも教科書的なゲージ推移でした…。

低速抜けた瞬間、思わず声が出てしまいましたし、BGAで花が色づき始めるのが目に映って思わず嗚咽が漏れ、涙を流してしまいました。それでも、、、







「皆伝」の2文字が出てきたとき、思わず友達と一緒にゲラゲラ笑ってしまいました。嗚咽が笑い声に遷移していくのを感じ、感情が洪水起こすのってこういう感じなんだなと…。ここまでやってきてよかった…。たまにはゲームで泣いたっていい。
そして隣の筐体からは偶然にもFly Aboveが流れ始め、いい感じのエンディングに。
ありがとうBeatmania IIDX

次のクレでは好きな曲を色々やってました。〆は心の名曲、SADAのSTAR FIELDで。

初めての鳥コン!最高の1日でした。




こうして、ボスの冥をようやく撃破し、復帰時の2つ目の目標は達成できました。

残るは裏ボスperditus†paradisusの討伐のみ。その行方は後編で。もうちょっとだけ続くんじゃ

ここまで読んでいただきありがとうございました。少しでも楽しんでいただけた(もしくは参考になった)のであれば幸いです。


音ゲー関係は@iidxcastorで呟いてます。弐寺やってる方でしたらフォロリクは通すのでよかったら是非。